コラム

賃貸管理

雨漏り・湿気・カビ…梅雨に多い賃貸トラブルと大家の対応マニュアル

2026.08.06

梅雨の時期(6〜7月)は、雨漏りや室内の湿気、カビに関する入居者からのクレームが急増する季節です。これらのトラブルは、 
初期対応が遅れると物件の資産価値を大きく下げるだけでなく、入居者との間で家賃減額請求や契約解除といった法的紛争に発展するリスクをはらんでいます。 
そこで今回は、梅雨に多発する賃貸トラブルや具体的な対応策などをわかりやすく解説します。

 

 

 

 

梅雨時に頻発する3大トラブルと発生原因

梅雨の時期に多く寄せられるクレームは、主に以下の3つに大別されます

 

・雨漏り

雨漏りの主な原因は、屋上防水層の経年劣化、外壁のひび割れ、サッシまわりのシーリング材の劣化など。 
連日の長雨や集中豪雨によって、これまで表面化していなかった隙間から雨水が侵入し、雨漏りを引き起こします。

 

・湿気や結露

湿気や結露によるトラブルは、高気密なRC造(鉄筋コンクリート造)のマンションや、日当たりの悪い北側の部屋、床下の換気不足が原因で起こります。 
「電気代がもったいないから」という理由で、入居者が24時間換気システムを止めてしまっていると湿気滞留の引き金になります。

 

・カビの発生

高い湿度と結露を放置していると、クローゼットの裏、畳、浴室、北側の壁などにカビが繁殖します。 
対策を怠っていると壁紙や下地材まで傷んでしまい、退去時の原状回復費用が跳ね上がる要因になります。

 

 

「大家」と「入居者」の責任の境界線

トラブルが発生した際、最も重要になるのが「費用負担」や「修繕義務」がどちらにあるのかという点です。 
これは民法や国土交通省のガイドラインに基づき、以下のように切り分けられます。

 

・大家側の修繕義務(建物の構造上の問題)

外壁や屋根からの雨漏り、建物全体の構造的な換気不全、共用部の配管破裂などが原因の場合、大家側に修繕義務があります。 
雨漏りによって入居者の家財が濡れて使えなくなった場合、大家側の過失として損害賠償を請求されるケースもあるため、迅速な対応が不可欠です。

 

・入居者側の善管注意義務違反(使用上の問題)

「お風呂の換気扇を全く回さない」「結露が発生しているのを知りながら拭き取らずに放置し、壁一面にカビを広げた」 
「雨の日に窓を開けっ放しにして室内を濡らした」といった場合は、入居者側の『善管注意義務違反』となります。この場合、カビの除去や壁紙の張り替えにかかった費用は、 
退去時に入居者側へ請求(原状回復)できる可能性が高いです。

 

 

トラブル発生時の大家の対応マニュアル

実際にトラブルの連絡が入った場合、大家さんが取るべき対応手順は以下の通りです。

 

ステップ1:迅速な現地確認とヒアリング

連絡を受けたら放置せず、すぐに状況を確認します。遠方で自ら出向けない場合は、管理会社を通じて現地の写真を送ってもらいましょう。 
「いつから」「どこに」「どのような症状が出ているか」を正確にヒアリングします。

 

ステップ2:原因の特定(専門業者への手配)

雨漏りの場合、自己判断での応急処置は避けるべきです。雨水の侵入ルートの特定には専門知識が必要なため、信頼できる防水業者や工務店に調査を依頼します。 
また、この段階で火災保険(建物損害)の適用対象になるかどうかも保険代理店に確認しておきましょう。

 

ステップ3:適切な修繕と入居者へのケア

工事の日程が決まったら速やかに入居者へ共有し、協力を仰ぎます。誠意を持ったコミュニケーションを心がけることで、 
入居者の精神的な不満を和らげ、二次トラブル(感情のもつれによる家賃不払いなど)を防げます。

 

 

 

 

トラブルを未然に防ぐ!オフシーズンの予防策

梅雨時の被害を最小限に抑えるには、秋から春にかけての予防メンテナンスが効果的です。

 

・定期的な外壁・屋根の点検

雨漏りを防ぐためには外壁や屋根の点検を定期的に行い、外壁のシーリング打ち替えや屋上防水のトップコート塗り替えを行いましょう。

 

・入居者へ正しい換気のアナウンス

契約時や更新時、また梅雨入り前のタイミングで「24時間換気システムは止めない」「家具と壁の間は少し隙間を空けて設置する」といった湿気・カビ対策の案内チラシを配るのもおすすめです。 
事前のアナウンスは、入居者の意識を高めるだけでなく、万が一カビが発生した際の「善管注意義務違反」の立証にも役立ちます。

 

 

まとめ

 

梅雨時の賃貸トラブルは、早期発見と迅速な対応が被害を最小限に抑えるポイントです。 
日頃の定期メンテナンスと誠実な入居者対応の積み重ねが、大切な物件の資産価値を維持し、安心して長く住み続けてもらえる賃貸経営につながります。 

梅雨時のメンテナンスや突然のトラブル対応、入居者様への迅速なケアにお悩みの大家さんは、ぜひランドハウジングへご相談ください。 
地域密着の豊富な実績と専門知識を活かし、大切な賃貸経営を誠心誠意お手伝いいたします。

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