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杉並区で高齢者に優しい住まい探しガイド~快適なシニアライフをサポート
2025.03.06
物件を探す際には、賃料はもちろんのこと間取りや立地、築年数など、さまざまな希望条件を定めた上で探すことがポイントになります。そして高齢者にとっては、バリアフリー住宅に代表される「住みやすい家」であることも条件となるでしょう。
今回のコラムでは、杉並区にお住まいの方やこれから住もうと考えている高齢者の方やそのご家族の方に向けて、住まい探しのヒントを紹介しています。医療機関などの紹介もするので、ぜひあわせて参考にしてください。
バリアフリー住宅とは
バリアフリー住宅とは、室内の段差をなくし、手すりを付けた廊下など、小さな子どもから高齢者の方々まで「安心・安全・快適」に生活できる住宅のことをいいます。バリアフリーと聞くと、高齢者向けの設備というイメージがあるかもしれませんが、身体の弱い高齢者に限らず、妊婦や小さな子ども、骨折で一時的に車いす生活をすることになった若者など、バリアフリーはさまざまな方にとってメリットがあるものです。
例えば、バリアフリー住宅の設備には、居室や廊下、階段に手すりをつけるといったこと以外にも以下のようなものが挙げられます。
浴室
・出入り口の段差を解消している
・浴槽がまたぎやすい高さ(約40cm以下)になっている
・手すりの設置
トイレ
・座りやすい洋式トイレ
・手すりの設置
玄関まわり
・階段などの段差をなくす
・玄関ドアを車いすでできる75cm以上にする
杉並区の高齢者向け生活支援サービス
杉並区では高齢者世帯に向けて「住まい」「安心・安全」「介護者への支援」「給付・サービス」の4つのカテゴリーで生活支援を実施しています。今回は住まいカテゴリーで行われている3つの支援のうち、特にバリアフリーと関連の深い2つを紹介します。
その1:高齢者住宅改修給付
これは、自宅のバリアフリー化に対する工事や用具購入にかかった費用について区から支援が受けられる制度です。手すりの取り付け工事・トイレの洋式化工事、腰掛便座・入浴補助用具の購入などが対象となっています。工事については最大20万円、用具の購入については最大10万円まで給付されます。自身の費用負担はかかった費用の1割ですが、給付の限度額を超えた金額については全額自己負担になります。
その2:区高齢者住宅「みどりの里」
みどりの里は、65歳以上で一定所得以下の高齢者世帯を対象とした住宅で、緊急通報システムが備え付けられているのが特徴です。
みどりの里には、生活協力員と呼ばれる、入居者の相談を受けたり安否確認をしたりする役割の人がいます。生活協力員は、入居者の具合が悪くなった際など、緊急通報がされた場合の一次対応もします。みどりの里の賃料は、所得に応じて決まりますが、区営の住宅であるため、一般的な集合住宅よりも安価に入居できます。また、緊急通報システムに加えてエレベーターや手すり、エアコンといった生活に欠かせない設備も設けられている点で高齢者に優しい住宅となっています。
みどりの里は、単身者でなく二人世帯でも入居可能です。単身者の場合は65歳以上、二人世帯の場合は65歳以上と60歳以上の方の二人世帯である必要があります。
みどりの里は区内に17か所あります。毎年7月に空室待ち登録者の募集があり、抽選によって順番に入居資格の審査が行われ入居者が決定します。登録者の募集は毎年行われますが、空室が出ないこともあります。
入居にあたっての詳しい条件などは、以下のリンクからご確認ください。
杉並区近隣の医療機関
健康や身体に不安を抱えやすい高齢者において、自宅の近くに病院やクリニックがあるかどうかは住まい選びにおいて重要なポイントとなります。
杉並区には20人以上の患者が入院できる施設を持っている病院が20か所あります。また、杉並区医師会のホームページでは、クリニックも含めた医療機関の地域ごとの検索が可能です。地域を選択した後、診察科目で絞り込むことで、地図上に条件を満たした医療機関が表示される仕組みになっています。こちらもぜひ活用して、住まい探しに役立ててください。