コラム

東南アジアの中心に位置するタイは、観光やビジネスで訪れる日本人も多く、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。
タイ料理やマッサージ、綺麗なビーチや仏教など、「ほほえみの国」とも呼ばれるタイのイメージは人それぞれあり、一言でどんな国かを語るのは難しいと思います。
そこで今回は、タイとはどんな国なのか、基本情報や現地の特徴的な食文化、生活についてご紹介します。

タイは日本から飛行機で6〜7時間程度と近い距離に位置し、時差も2時間と大きな差がないため、旅行や移住先としても人気があります。
ここでは、そんなタイの基本情報について紹介します。

国土面積は日本の約1.4倍。ミャンマー、ラオス、カンボジア、マレーシアと国境を接しています。

人口：6,609万人（2022年現在）

民族では大多数がタイ族で、全体の約85%を占めます。 
そのほかは中華系が約10%とモーン・クメール系、マレー系などの様々な民族で構成されています。

気候：熱帯モンスーン気候

年間の平均気温は約29度と、1年を通じて温暖な気候が続きます。 
季節は主に「暑季」（3〜5月）、「雨季」（6〜10月）、「乾季」（11〜2月）の3つに分けられます。

言語：タイ語

公用語はタイ語です。空港やホテル、観光地などでは、一部英語が通じるところもあります。

宗教：仏教、イスラム教、その他

タイは国民の約95%が仏教徒である仏教国です。
信教の自由は保障されており、他の宗教を信仰する人たちも共存しています。

通貨：バーツ（Baht）

バーツを日本円換算すると、2024年3月現在のレートで1バーツ＝4円前後です。
補助硬貨である1バーツより小さい単位は「サタン」と呼ばれ、100サタン＝1バーツ。

次に、タイの特徴的な食文化や生活について紹介します。

タイの食文化

国土面積は日本の約1.4倍。ミャンマー、ラオス、カンボジア、マレーシアと国境を接しています。

人口：6,609万人（2022年現在）

香辛料や香味野菜による個性的な風味に人気のあるタイ料理。
その特徴は、味の基本である辛味、甘味、酸味、塩味の4つの味付けが全て組み合わさり、ひとつの料理に詰め込まれている点です。
レモングラスやパクチーなどで「香り」を添えるのも、タイ料理の特徴と言えるでしょう。

また、タイ料理に欠かせない調味料が「ナンプラー」（タイの魚醤）です。
魚を発酵させて作られた調味料で、エキゾチックな味わいが特徴。スープや炒め物によく使われます。
タイのレストランや屋台のテーブルには、「クルアンプルン」と呼ばれる「粉唐辛子、グラニュー糖、唐辛子入り酢、ナンプラー」の4つの調味料セットが必ず置かれており、自分好みに味覚を調整する習慣があります。

伝統的な建築様式「高床式住居」

タイの住まいは、都心では戸建やコンドミニアム、アパートなどが一般的ですが、特に地方においては、タイの気候風土に合わせた伝統的な住居に暮らす人々もいます。
「ルアンタイ」と呼ばれる高床式住居は、浸水や洪水対策として設計された、急勾配の屋根と住宅の地上から床面までの高さが2メートルほどあることが特徴です。
年間を通じて高温多湿な気候の中でも快適に暮らせるように工夫が施されています。

タイの交通事情

バンコクなどでの都心部では、鉄道（BTS）や地下鉄（MRT）、バスやタクシー、バイクタクシー、トゥクトゥク、水上ボートなど、多種多様な交通手段があります。
近年、首都圏では都市鉄道網の整備が急速に進んでいるため、都市部での移動手段に困ることはあまりないでしょう。

また、バンコクの交通渋滞は世界的にも有名です。
信号システムの問題や自動車の所有台数の急増、交通量に対して未発達な道路が多いことなどが原因となっており、ラッシュ時などは特に注意が必要です。

今回はタイの基本情報について解説しました。
タイは、荘厳な寺院がある街並みなど、暮らしの中で伝統的な文化を色濃く残しつつ、都心部を中心に高い経済成長を続けている国です。

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